ブログBlog

これは　私が今はもう無くなってしまったのですが・・・

福岡の中央区のけやき通りに、ミッチェルデザインスクールという

服飾の専門学校があってね。

校長先生　狩野初枝＜かのうはつえ＞先生から聞いたお話です。

初枝先生が　幼少の頃は満州にいらしてね。
それはそれは　お嬢さんで豊かな暮らしぶりだったらしい。

処が戦争で、日本に引き揚げなくてはならなくなって・・・

事態は一変　満州にいる日本人はやむなく帰国、

着の身着のまま、船に乗り込んだそうな・・・

大抵の人は、お金や食料などを、重量制限のある中
リュックに詰め込んで船に乗ったとのことなのだけど、

お嬢さんの　初枝先生は

大好きなチョコレートと小型ミシンだけを
持って船に乗ったとのことだよ。

これが　凄い話でね。

当時　お金の価値は何も無くなったらしく

兵隊を相手にぱんぱんと言われる女性は
ドレスが必要で、このミシンでドレスを
縫って　生計を立てたとの話でした。

私は　この実話が好きで・・・物事考えたり、
選択する時に

この話を思い出す。
損か得かなんていう勘定は人生の中で選択する時には、
案外間違ってしまう。

それよりも　好きか嫌いか？
楽しいか楽しくないか？

この計りで、物事選択するように
しているんだよね。