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倉掛家の座敷の床の間の隅に、昔から一枚の 色紙がなんとなくいつも
ある。もう　随分　色あせて　汚れているけれども

なかなか良いことが　書いてあって　捨てきれない。
素人の絵だし、文字も巧くもないけれど。

親亀の甲羅に　子亀が乗って、また　その上に孫亀が乗ってる絵でね。

墨で　「子が親になり、子が親になり・・・」

とね。

嫁に来た時に　座敷の掃除を義母に頼まれて

息子をあやしながら　畳をふきふき　その色紙を
眺めたものです。

その息子も　もう２４歳になって、今は　東京で会社勤めをしていますが、

今回長期の夏休みを取って帰ってきています。

どうやら　家を継いでくれる　気持ちがあるようで。

お刺身をとって　お爺さん＜義父＞、夫、息子と会食をしました。
　
おばあちゃん＜義母＞が生きていたら　さぞ喜んだことでしょう。

倉掛に嫁に来て、義父母待望の跡取りを産み育て、
　
私の役目もこれで済んだかと　ほっとしています。

今　男の子育てが　難しい時代になっていると

思います。それは　さまざまな要因がありますが。。。。

一つは核家族の歪からきているものも　考えられます。

大家族の中にいると　子供は事前に　おじいちゃんおばあちゃんと触れ、
人の生き死にを学び　どうなっていくのか知っていきます。

核家族では

父はほとんど不在、母親と子供だけの世界では

一人の価値観の中で　偏った　子供を育てることに
なります。自分は間違っていないという、若い母親のおごりの
中で育てるのですから・・・

特に　男の子は　素直なので育て方でおおきく変わる性ですから

男の子教育については　おいおいブログに書いていきたいと
思っています。